オセロをしていると,白と黒の石が上下や左右など,それぞれの塊で分かれる状態になることがあります。
【上下に分かれた状態】
黒と白が分かれた状態だと,お互い自分の色の石のある部分には打つことができないため,
相手からこっちに打ってきて欲しいと思っている状況になります。
例えば上の図では,白はG列や7行には打つことはできません。
このような自分の石が連なっている状況を「壁」と言います。
壁を作ると相手が破ってくるまで,壁の内側(今回だと右側や下側)に打つことができません。
しかし,相手の思うように壁を破っていくのも微妙な感じがします。
そこで相手から壁を破ってくるように仕向ける手が「引っ張り」と呼ばれる手になります。
引っ張りは,その手の名前の通り,相手から壁を破らせようと自分の側に引っ張る手となります。
例えば,上の図からどのように進行するか見てみましょう。
これは1つの例ですが,くるくる回るように,お互いが壁を破らない進行になっています。
この進行で黒がやや不利な状況で24手まで進んでいます。
単調なため覚えやすく,考えることをしないため,個人的にはあまり好きではありません。
ただ,引っ張りの手を有効に使うことで,戦略の幅が広がることは間違いないので,練習しておきましょう。
引っ張りの手の練習
練習問題1
あなたは白の立場です。黒がf3と打ってきました。
「>>」で手を進めて,次の白の一手を考えて下さい。
正解を見る場合は「>>」で手を進めて下さい。
練習問題2
あなたは黒の立場です。白が壁を破ってf3と打ってきました。
「>>」で手を進めて,次の黒の一手を考えて下さい。
正解を見る場合は「>>」で手を進めて下さい。
練習問題3
練習問題2の続きです。
今度はあなたは白の立場です。
「>>」で手を進めて,次の白の一手を考えて下さい。
正解を見る場合は「>>」で手を進めて下さい。
練習問題4
練習問題3の続きです。あなたは引き続き白の立場です。
黒がb4と打ってきました。
「>>」で手を進めて,次の白の一手を考えて下さい。
正解を見る場合は「>>」で手を進めて下さい。
練習問題5
あなたは白の立場です。
次の白の一手を考えて下さい。
正解を見る場合は「>>」で手を進めて下さい。
練習問題6
練習問題5の続きです。あなたは引き続き白の立場です。
黒がb6と打ってきました。
「>>」で手を進めて,次の白の一手を考えて下さい。
正解を見る場合は「>>」で手を進めて下さい。
練習問題7
練習問題6の続きです。あなたは引き続き白の立場です。
黒がc6と打ってきました。
「>>」で手を進めて,次の白の一手を考えて下さい。
正解を見る場合は「>>」で手を進めて下さい。
練習問題8
あなたは黒の立場です。白がb3と打ってきました。
「>>」で手を進めて,次の黒の一手を考えて下さい。
正解を見る場合は「>>」で手を進めて下さい。
練習問題9
練習問題8の続きです。
あなたは引き続き黒の立場です。白がd7と打ってきました。
「>>」で手を進めて,次の黒の一手を考えて下さい。
正解を見る場合は「>>」で手を進めて下さい。
練習問題10
あなたは白の立場です。黒がg3と打ってきました。
「>>」で手を進めて,次の白の一手を考えて下さい。
正解を見る場合は「>>」で手を進めて下さい。
まとめ
引っ張りは難しく感じたのではないでしょうか?
中割りについては,比較的見つけやすいのに対して,引っ張りは使いどころが難しいです。
一度,どちらかが引っ張りの手を打つと,引っ張り合いになることが多いです。
引っ張り切れなかった方が不利になることが多いみたいです。
白と黒の石が分かれている場合などには引っ張りを考えて打ってみると良いでしょう。
何事も経験が大切です。
負けることを恐れず,どんどん色々な手を打って練習しましょう。