オセロは競技人口が6000万人とも言われ,将棋や囲碁と比べると,かなり多くの人が遊んだことがあるボードゲームの定番とも言えるゲームですね。
ほとんどの人が遊んだことがあるかもしれないオセロですが,オセロゲームで使う道具を紹介します。
オセロ盤と石
オセロゲームで使う道具はオセロ盤と石です。
次のような縦8マス,横8マスの64マスある緑色のボードがオセロ盤です。
そして石は碁石のように円盤状ですが,表と裏で色が違います。片面が黒でもう一面が白になっています。このような石が64枚あります。
オセロ盤と64枚のオセロの石があれば,どこでもオセロを楽しむことができます。
オセロ盤のマスには名前がある
オセロ盤には64マスのマスがありますが,それぞれの位置を示すための記号があります。
次のオセロ盤の図の左側には1~8の数字が書かれていて,上側にはA~Hのアルファベットが書かれています。
一般に,横のラインを行,縦のラインを列と呼びます。
したがって,オセロ盤には1行から8行までの8つの行と,A列からH列までの8つの列があります。
例えば5行D列にある黒石の位置を記号を使って表す場合は「D5」と表します。
もう1つの黒石の位置は「E4」と表します。
このような呼び方は始めは慣れないものですが,何度も見ているうちに慣れてくるので,マスの位置を記号を使って自然と言えるようになります。
特別な名前で呼ばれるマス
オセロ盤にある64マスのうちいくつかには,記号を用いた名前以外の呼び方をする特別なマスがあります。
特別なマスの名前は5つあり,次のものがあります。
- 隅
- X(エックス)
- ボックス
- 辺
- 中辺
1つずつ説明していきます。
隅
a1, h1, a8, h8の4つのマスを「隅(すみ)」と呼びます。
これら4マスは「角(かど)」と呼ばれることも多いですが,正式名称としては「隅(すみ)」です。
X(エックス)
ボックス
オセロ盤の中央のc3, f3, c6, f6を4つの頂点とする $4\times4$ の正方形の内部の16マスを「ボックス」と呼びます。
特にc3, f3, c6, f6の4つのマスを「ボックスコーナー」と呼ぶこともあります。
今よりオセロが弱かった頃に「序盤はボックスから出ない方が良い」と言われたこともありますが,オセロが強い人はそういう視点でオセロを見ていません。
辺(へん)
オセロ盤の一番外側の隅を除いたマスを「辺(へん)」と呼びます。
辺は上下左右に4つあるので,上の辺を上辺(じょうへん),下の辺を下辺(かへん),左の辺を左辺(さへん),右の辺を右辺(うへん)と呼ぶことで区別します。
辺のそれぞれのマスにはさらに細かく名前が付いています。
上図のように,隅の隣から順にC, A, Bと呼びます。
アルファベット順に並んでいないので覚えにくいのですが,このように決まっているので覚えておきましょう。
また,Aのマスに打つことを「A打ち」,Bのマスに打つことを「B打ち」,Cのマスに打つことを「C打ち」と言います。
辺の打ち方によっては,一気に不利になることもあるため,しっかりと考えて打つ必要があります。
中辺(ちゅうへん)
オセロ盤の辺より1つ内側にあるマスからXを除いたマスを「中辺」と呼びます。
中辺の打ち方によって,辺の打ち方も変わるため,中辺をうまく打つ必要があります。
マスの名前は重要か?
まとめていて思ったのは,意外と覚えることが多いなぁということです。
「辺」は分かるけど辺の中でもAとBは,どっちがどっちなのか覚えにくいと思います。
ぶっちゃけオセロをしているだけでは「A打ち」とか「B打ち」の区別は付きにくいでしょう。
オセロの解説動画では「g5,d6,d7の流れですね」とか結構速いペースで話されてますから,オセロを始めたばかりの人では,その解説のスピードに付いていけません。
マスの名前も定着していなければ,そのマスに置いて石がどのように返されて変化していくのかを,頭の中で想像してついていくなんて無理だと感じるでしょう。
また,オセロ用語も頻繁に出てくるため,その意味が分からないと解説動画の面白さも理解できなくてつまらなく感じてしまうことでしょう。
しかし「とりあえず頑張ってマスの名前を覚える!」と意気込んでも,ぶっちゃけしんどいと思います。
その手の意味を知ることで,打ち方の名前とそれに関連するマスの名前も自然と覚えることができるため,それほど気にせずにどんどん読み進めていくのが良いと思います。